『地獄に堕ちるわよ』正直かなり軽い気持ちで見始めたんですが
思っていたよりずっと心に響く、考えさせられるドラマでした!!
完全に家事と育児と仕事の合間の流し見だったんですけど
話自体は難しくはないので流し見に最適でしたが、登場人物が多くて・・・
今回は実話なのか、人物相関図と噂の島倉千代子さんについてまとめてみました。
地獄に堕ちるわよの原作はオリジナル?監督と脚本家は?
この作品は原作付きではなく、完全オリジナル作品です。
ただし完全な創作ではなく、実在の人物をベースにしながら、ドラマとして再構成された作品になっています。
監督は瀧本智行さんと大庭功睦さん。
瀧本智行さんは『イニシエーション・ラブ』や『去年の冬、きみと別れ』などで知られていて、人間の心理のズレや違和感を静かに積み重ねていく演出が特徴の方です。
表面は普通なのに、気づいたら何かがおかしい。
その“じわじわ来る怖さ”がこの作品でもかなり活きています。
一方の大庭功睦さんは、感情や関係性の距離を丁寧に描くタイプで
派手さよりも人の内面をしっかり見せる演出が印象的です。
この二人が組んでいることで
作品全体に「説明されない不気味さ」が漂っている感じがしました。
そして脚本は真中もなかさん。
もなかさん!!かなり好きな脚本家さんです!
真中もなかさんの脚本って、とにかく説明しすぎない。
登場人物の背景や感情を全部言葉で語らせるのではなく
会話の間や温度、視線で見せてくるタイプなんですよね!
だから見ている側は自然と考え始める・・・。
最初は「すごい人だな」と思って見ていたのに
途中から「あれ、この人本当に大丈夫?」と感じてくる。
でもその違和感は明確に説明されないんですよねぇ・・・。
善人なのか悪人なのか、最後まで決めつけられない。
この“答えを渡さない脚本”が
この作品をただの伝記ではなく、考えさせるドラマにしていると思いました。
地獄に堕ちるわよのモデルは?
地獄に堕ちるわよの主人公のモデルになっているのは
細木数子 です。
ただし、ここがすごく大事なんですが
このドラマは細木数子さんの人生をそのまま再現しているわけではありません。
むしろ描いているのは
「細木数子という存在が、どうやって生まれたのか」
その構造なんですよね。
特に印象的なのは、占いの部分よりも、それ以前の人生です。
戦後の貧しさから始まり、何も持たない状態から夜の世界に入っていく。
そこは綺麗な世界ではなくて
騙すか騙されるか、お金と人間関係が常に揺れている場所です。
その中で数子は、人を見る力を身につけていく。
誰が信用できるのか、誰が嘘をついているのか、誰が何を求めているのか
そういうことを理論ではなく経験で覚えていくんですよね。
しかもその過程で何度も失敗してるんです。
騙されて、お金を失って、落ちるところまで落ちて・・・。
私なら完全にそこで止まります、試合終了です。
でも数子はそこからまた立ち上がる。
この「落ちても終わらない」ところが、異常なんですよ!!
さらにナイトクラブ経営などで成功し「銀座の女王」と呼ばれるようになる。
ここまで来るともう偶然ではなく完全に実力です。
だって見ていて清々しいほどに気が強くて貪欲ですもん!!!
そして最終的に出会ったのが占い。
でもこれは突然生まれたものではなくて
それまでの人生の延長に見えるんですよね。
人を見る力や相手の不安を読む力、言葉で方向を示す力
夜の世界で培った力を“占い”という形にしただけ。
だからこそ説得力があるし人が信じてしまう。
私は見ていて思いました。
占いがすごいんじゃない。
そこに至るまでの人生がすごすぎる。
だからこそ、この作品は占いのドラマではなく
「一人の人間がどうやって頂点まで上がったのか」
の物語として見て夢中になってしまいました。
ちなみに地獄に堕ちるわよの細木数子、私は嫌いじゃないです。
むしろ「成功者ってここまでやれる人なんだな」って思って
尊敬しちゃうくらいでした!
地獄に堕ちるわよ、人物相関図
この作品の人間関係って、単純な味方・敵ではなくて、「細木数子を中心にした渦」みたいな構造なんですよね。
なので分かりやすくするために、まず大きく分けて見た方が理解しやすいです。
① 原点と家族(すべてのスタート地点)
・細木数子(戸田恵梨香)
→ 物語の中心人物。貧困から抜け出すために夜の世界へ入り、何度も転落しながらも最終的にトップへ上り詰める
→ 人の弱さを見抜き、言葉で人生を動かす力を持つ
・母親
→ 戦後の貧しさを象徴する存在
→ 「絶対にこのままでは終わらない」という数子の執念の原点
・細木久慶(弟)
→ 数子の過去を知る人物
→ 後半で語られる証言によって、“数子が語る人生”と“実際の出来事”のズレが浮き彫りになる
ここはすべての始まりです。
この貧しさと家族環境がなければ、この後の人生は絶対に成立しないと感じました。
② 夜の世界・裏社会(成り上がりの土台)
・落合元(奥野瑛太)
→ 数子の初期に関わる男性
→ 支えるように見えて、同時に利用する側でもある
・三田麻呂彦(田村健太郎)
→ ナイトクラブや金の流れに関わる人物
→ 数子の成功の一部を作るが、同時にトラブルも引き寄せる
・須藤豊(中島歩)
→ 夜の世界の人間関係を象徴する存在
→ 信頼と裏切りが常に隣り合わせであることを見せる
・裏社会関係者
→ 借金・人脈・利権の裏側にいる存在
→ 数子が上に行くために避けて通れない世界
ここはかなり重要です。
重要なんですが・・・なんせ多い・・・悪い人が多すぎて誰が誰だか・・・。
しかし数子は恐れることなく裏社会と繋がっていきます。
この世界で身につけた「人を見る力」が、その後のすべてにつながっていきます。
③ 人生の転機と愛(支えであり依存でもある関係)
・堀田雅也(生田斗真)
→ 数子が生涯愛した男
→ 精神的な支えでありながら、依存関係にも近い存在
→ 数子の人生の方向を大きく変える
堀田は“強い数子”の中で唯一揺れる部分でもあります。
だからこそ人間らしさが出ている場所でもありました。
④ 占い・思想の形成(現在の姿を作る核)
・聖瀰玲(中村優子)
→ 占いの源流に関わる人物
→ 数子が「占い」という形に力を変換していくきっかけ
・安永正隆(石橋蓮司)
→ 思想家・権威的存在
→ 数子の後半の人生や考え方に影響を与える
ここでやっと“占い師・細木数子”が完成していきます。
ただしこれは能力というより、それまでの人生の集大成に見えました。
⑤ 出版・メディア(成功を拡大させる装置)
・魚澄美乃里(伊藤沙莉)
→ 作家
→ 数子の自伝を書くために取材を進める
→ 最初は引き込まれるが、徐々に疑問を持ち始める
・編集者・出版社
→ 数子を“売れるコンテンツ”として扱う
→ 真実よりも市場価値を優先する現実的な立場
ここはかなりリアルです。
「正しいかどうか」より「売れるかどうか」が優先される世界。
そしてこの構造が、数子の影響力をさらに広げていきます。
⑥ 芸能界と象徴的存在(影響力のピーク)
・島倉千代子(三浦透子)
→ 借金を抱えた国民的歌手
→ 数子によって人生が大きく変わる
・芸能関係者
→ 数子をテレビという巨大な舞台に押し上げる存在
ここが“社会に対する影響力の頂点”です。
そして同時に、一番怖さが出る場所でもあります。
⑦ 対立・疑念・真実を暴く側
・記者・週刊誌
→ 数子の裏側を暴こうとする
・周辺証言者
→ 数子の語りとは違う事実を持つ人たち
この人たちがいることで、
「本当に語られていることは正しいのか?」
という視点が生まれます。
この相関図で見えてくること
こうして整理すると、この作品って
「細木数子を中心に、すべての人が巻き込まれていく構造」
なんですよね。
助ける人
利用する人
疑う人
全部が関係していて、完全に外にいる人がいない。
だから単純な善悪では説明できない。
ここがすごく面白いところだと思いました。
そして改めて感じるのは、
細木数子という人は「人に影響を与える側の人間」だったということ。
だからこそ、ここまで複雑な人間関係が生まれているんだと思います。
地獄に堕ちるわよ、島倉千代子と何の関係があるの?
地獄に堕ちるわよで島倉千代子との関係がこのドラマの核心だと思います。
島倉千代子 さんは借金を抱え、人生のどん底にいたときに数子と出会います。
数子はその状況に入り込み再起のきっかけを与える。
ここまでは「救った人」です。
でも、ここからが問題なんですよね・・・。
助けたことで、どこまで関わるのか?
人はどん底のときに助けてくれた人を強く信じます。
だからこそ、その人の言葉に従うようになるんですよ。
これは信頼なのか・・・依存なのか・・・。
さらに言えば
支えなのか、支配なのか。
この境界が曖昧なんです。
そして「騙されていたのか」という疑問も出てきます。
結論としては
騙されていたと断定する事実はありません。
ただし
そう見えてしまう関係ではある。
助けてもらったという事実があり影響力が強すぎる関係の中にいる。
これだけで対等とは言えない。
だから外から見ると「騙されている」と感じるんですね。
確かに島倉千代子のシーンでの細木数子は完全に悪役に見えました。
「いやこれ詐欺じゃん!!」とも思いましたが・・・
ご本人も何も語らない今、物語として大げさに描かれている可能性もありますよね。
でも一応島倉千代子に許可を得ていると思うので・・・
結果、ほぼ事実?ほぼ黒???いや真っ黒???
そこは視聴者の判断ですね。
島倉千代子さんの最後の顔が忘れられません(笑)
感想と考察
地獄へ堕ちるわよは、見る人によって印象がかなり変わると思います。
怖いと思う人もいれば、嫌だと感じる人もいる。
でも私は、
「すごい人だな」
と思ってしまいました。
欲しいものを取りにいく力と何度でも立ち上がる力、人を動かす言葉の強さ
これを全部持っている人はやっぱり普通ではない。
だからこそこの作品はただの伝記ではなく
「人間の欲望と力の話」
として見るとものすごく面白い。
そして見終わったあと少しだけ自分の価値観が揺れる。
そんな作品でした。
何より気が強く突っ走る。
普通なら止める人もいると思うけど
数子の場合はそれで味方を作っちゃうんですよね。
すごい。
そのやり手なところがすごい、かっこいい。
私はここまでのし上がれたのも彼女の才能だと思うので
すごい女性だなと感じて最後まで流し見出来ました!
ぜひぜひ、ご飯作りながら、洗い物しながら、洗濯物畳みながら・・・
地獄へ堕ちるわよ、ご覧ください!
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